2017年3月1日より、
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Tales of creatures in the woods

北原 のり子 + 蜂須賀 公之
2014.10.20 - 10.26

今回の展示は一種の「メルヘン」である。現実世界に現れた空想的な要素としての「森」の中で様々な動物たちが艶かしく、不気味に囁きだす。
オブジェ作家である北原のり子の生み出すフェルトの動物達は、従来のデフォルメされ可愛さに特化した愛玩品とは一線を画し、剥製のような生命力と、羊毛フェルトの優しい手触りを併せ持つ。そのギャップは感覚を惑わし、人々を現実と空想の狭間へ誘う。

彼女の言葉の一節「・・・柔らかな森に柔らかな自分が出会うそんなときに私たちは変わるそれが『本物の体験』なのだ芸術家はこの世界に『本物の体験』を提供する  それで世界の閉塞を解き空虚を満たす・・・」

「森」は彼女にとってインスピレーションの源であり、遊び場である。そしてそんな「森」の案内人が蜂須賀公之である。レンジャーとしての資格を持ち、その豊富な知識は彼女の生み出した「森」に奥行きを与えている。

現代社会において私たちは手軽に様々な情報を手にし、既成概念という檻の中に知らずしらずのうちに閉じこもっている。そこは一種の安全が一定の幸福感を与えてくれる世界。しかし、それと引き換えに私たちの「メルヘン」は枯渇し続けている。
彼らの作り上げた「森」は、借り物の世界の中で送る日常から私たちを解放し、生の体験を再び与えてくれるだろう。

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