2017年3月1日より、
anoanoギャラリーは、当面休館となりました。

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那須 潔

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那須 潔 インタビュー

1、今回のタイトルは、ひかりと影ですが、写真作品の制作にあたっては、ひかりと影をどのように扱うようにしていますか?

人が何かを見る場合、必ず両者が必要になります。
ひかりばかり、影ばかりでは一切認識が出来ません。
よって対等な立場にあるものですが、どうも影の方は軽視されているように思えます。
影が在ってのひかりなのに影はひかりの従属物のような扱いや見方をされているように感じます。
その観方をちょっと変えたかった。少し影に梃入れしてやろうというのが根底にあります。
なので、影を意識して撮ることが多いです。
それから色は影の表現に邪魔となるので排除しますから、どうしてもモノクロ・モノトーンになります。

実はひかり自体には色は在りません。ひかりが物体に反射した時に物体の持つ固有の色を反映しているだけです。
なので、ひかりと影を優先する観点からは色は不要と考えています。


2、今回の作品を通して、何を表現しようとしていますか?


一口で言えば、被写体へのリスペクトです。
植物なら植物という存在へのリスペクト、ひかりと影が形作る美しさへのリスペクトです。
一部とはいえ、それはこの世界へのリスペクトだと思います。
ただ、それは私固有の観点ですから、そうは思われないこともあるでしょう。
場合によっては気持ち悪いとか・・・・
それはそれでしょうがないです。


3、作品を見る方には何を感じてほしいですか?

作者として製作のこだわりは有りますが、こう観て欲しいとかある点に気が付いて欲しいとかを鑑賞する人に期待することはしたくありません。
反発もあれば、共感も、疑問もあると思いますが、その辺は観る方に自由に感じていただきたいと思っています。
でも、あえて言わせていただければ、こういう世界の見方もあるのかという風に感じて貰えれば嬉しいです。
場合によっては思ってもいない反応をいただくことも合って、それが新しい作品製作の刺激になることもあります。


4、作品を通して今後目指していくことはありますか?

部屋の中に生花の存在の有無に寄って部屋の雰囲気が変わることを経験したことはないでしょうか?
置いてあるだけで雰囲気が和らいだり、気持ちが良かったり、落ち着いたりと色々な変化が生まれます。
非常に強力ですが、男性には気づきにくいことかも知れません。
ところが、女性はすぐにその存在に反応します。
また、その効用をよく知っています。一言で言うとそんな生花のような写真を目指しています。
部屋にあることで、その部屋の雰囲気を良い方向に変えてくれるような写真、言語や国境の壁を超えて作用するような写真、それがゴールです。

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