音楽堂ano ano ano ano galerie

INTERVIEW

坂内紘子 伊藤実希

2016.04.02 Afternoon concert Interview

今回のコンサートの始めるきっかけをお聞かせください。

_昔に比べると最近では誰もが様々なジャンルの音楽にふれる機会が増え、大人から子供まで好きなときに好きな場所で好きなだけ音楽を聴ける環境にあると思います。しかし、技術の発展がもたらしたのはこういった良い面ばかりではなく、以前のような「生の音楽」を聴くことが少なくなっているように思います。特にクラシック音楽は生で聴くためには高いチケットが必要だったり、畏まった格好でなければならなかったりすることが多く、気軽に誰もが楽しめる生のクラシック音楽が必要だと感じました。
もう一つは、小さな子供達のクラシック音楽離れは顕著で、これも、やはり生のクラシック音楽を聴く機会が少ないため、聴いたことがないままにクラシック音楽への壁だけが高くなっているのだと思います。
今回のコンサートでは、これまであまり生のクラシック音楽を聴いたことのない人々に、まずは知ってもらい、そしてクラシック音楽が本当は楽しく美しいものだと「生の音楽」によって体感して頂きたいと思っております。

それでは今回のコンサートの内容についてお聞かせください。

_今回のコンサートはオーボエとピアノの組み合わせで、主にショパンの曲をやりたいと考えております。ショパンは多くのサロン音楽を作曲しているロマン派音楽の代表的な音楽家です。サロン音楽は当時の裕福層の閉鎖的な集まりで演奏されていたこともあり、小規模な編成の優雅で叙情的な特徴が、長い間じっとしておくことが難しい子供達にとって、調度良いのではないかと考えました。また、空間的にもショパンのサロン音楽は当時がそうであったように、現代の巨大な音楽ホールよりも、今回の音楽堂anoanoの様な、30〜40人程度のホールの方が適していると思います。音楽は楽器の出す音が直接耳に届くものと、空間に反射して届くものがあります。ここからはあくまでも想像ですが、きっとショパンやその他の偉大な音楽家達は、感覚的にこのことを知っており、演奏される場所のことまで考えて、曲を作っていたのではないかと感じることがあります。

ありがとうございました。それでは最後に今後の活動についてお聞かせください。

_私たちの行ったコンサートによって、いきなり何かが大きく変わることはないと思います。しかし、この小さなコンサートを続けていくことで、まずは、より多くの人にクラシック音楽の「楽しさ・美しさ・親しみやすさ」を知ってもらいたいのです。
そして、私たちの活動で一人でも多くの心にクラシック音楽が響けば幸いです。

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