音楽堂ano ano ano ano galerie

INTERVIEW

田中 世怜奈(ソプラノ)、渡辺 朋子(ヴァイオリン)、四條 智恵(ピアノ)

『歌って!笑って!音楽を楽しもう!キッズコンサート
スマイルキッズ』インタビュー


◎今回のコンサートの概要、始まりのきっかけなどをお聞かせください。

最近、甥っ子・姪っ子が生まれ、また周りに子どもを持つ友人が増えてきたことがきっかけで、子ども向けコンサートを企画しました。
一般的なクラシックコンサートは未就学児の入場ができないことが多く、生演奏を聴く機会を持つことが難しいのではないでしょうか。子ども達もそうですが、子育て世代のお母様・お父様が、音楽が好きだけどなかなか生演奏のコンサートに行くことができない、というお話をよく聞きます。そんな方々のための、家族で楽しめるコンサートです。
初めて生演奏を聴くお子さまも楽しめるように、クラシックだけでなくテレビでよく耳にするお歌や、「はらぺこあおむし」の絵本を見ながら楽しめる曲などを用意しました。
また、オペラ歌手の本格的な歌と、それに寄り添って演奏されるヴァイオリンとピアノも聴きどころです。
子ども達は感受性が強いですし正直なので、私たちも本気で臨みたいと思っています。


◎絵本の読みきかせ、楽器作りなど子ども達が音楽を聴くだけでなく五感をフルに刺激する体験ができるコンサートは非常に新鮮に感じました。そこで、その辺りに関してもう少し思うところなどあればお聞かせください。

エネルギーに溢れている小さい子どもたちは、体を動かすのが大好きですよね。ただじっと座って音楽を聴くだけより、子ども達が主役となって一緒に楽しんでほしいです。
コンサートって、音楽って楽しい!と思ってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。


◎それでは最後になりますが、今後の展開として少しお話しされていた未就学児より大きな子ども達に向けたコンサートについて、もう少しだけ具体的にお話し頂けるでしょうか。

今回は、初めて生演奏を聴く子ども達向けのコンサートですが、今後は小学生以上の子ども達向けのものも企画していきたいと思っています。
「気軽に楽しめる」ところから一歩踏み込んで、「クラシックコンサートの入門」を提示できたらと思っております。
昨今、若い世代のクラシックコンサート離れが進んでいると言われています。それは、子ども時代にクラシックコンサートに行く習慣が身についていないことが一因なのではないでしょうか。
いわゆる音楽ホールで行われるクラシックコンサートは、学校では習わないお作法のようなものがありますよね。
たとえば、演奏中に物音を立てない、席を立たない、飲食しないなどのマナー、交響曲やソナタを聴くときは楽章間で拍手をしない、音が消えても演奏者が手を下すまで拍手をしないなどの慣例的なことなど。
難しいことではなく、1~2回行けばすぐに覚えられることではありますが、教養として子どものうちに身につけておけたらいいなと思います。
また、本格的なクラシックの作品は長くて難解な物が多いです。一回聴いただけでは良さが全然わからないということは、私たちクラシックを専門にする者にとってもよくあることです。ですが、子どもの頃からそういった作品を聴いているとだんだんと面白さがわかってくるのではないでしょうか。本だって同じですよね。絵本はすぐに読めても、本格的な小説は小さいうちから読書をする習慣がないと理解が難しいことがあると思います。本を読むように、音楽を聴く習慣を身につけてもらえたらいいです。クラシック離れは、私たち演奏家の責任でもあると思うのです。
そのほかにも、小学生以上の子どもたちが参加できるコンサートについても考えています。楽器を習っている子ども達と簡単な曲のアンサンブルをするとか、リクエスト形式で子ども達にプログラミングしてもらうコンサートなどもやってみたいです。

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